2021年6月9日水曜日

初夏の水都大阪"なにわの渡しめぐり"・・・ぶらりウォーク(大阪メトロ)②

  2021年6月6日(日)曇りのち晴れ

今回は、水都大阪の”渡し”巡りをしている。

そもそも大阪は豊臣秀吉の大阪城築城以降に城下町が発展し、特に上町台地の西側(海に近いほど)は江戸幕府になってからどんどん埋め立てられた。河川や運河などの水路が縦横に走っており、また河川舟運が盛んで架橋が困難だったため、公営の渡船が多数運航されてきた。架橋進展に伴いその多くが廃止されたが、現在でも8航路運航されている。

落合下渡船場。


今度は西成区から再び大正区に渡る。

船の大きさは、落合上渡船場と同じくらい。大阪市によると令和元年度現在、落合上渡船場で1日平均445人が利用、こちらは平均356人が利用しているとあり、毎年10月下旬から翌年4月下旬にかけては、数百羽のユリカモメが飛来するそうだが、その季節は過ぎてしまった。


大正区に渡ってからはひたすら南下。突き当りに見えてきたのは、千本松大橋。


両端部の2階式螺旋状坂路(720度ループ)を含めて道路長は1228mあり、橋の形状をメガネに見立てることから、地元ではめがね橋の愛称で呼ばれる。

ここにも渡船がある。

千本松の名称は、江戸時代にこの地の木津川堤防に沿って多くの松が植えられていたことに由来している。お決まりの名前だね。

ここ千本松渡船で渡らずに、西へ向かう。ここで渡って、西に向かい、木津川渡船で戻ってくるルートもあるが、時間と足裏の痛みの都合でショートカット。

大運橋を渡り、


鶴町南公園前を折れて、大正通りを北上する。

約1㎞程歩くと見えてくるのが、2003年に開通した千歳橋。主橋梁部はアーチ橋とトラス橋が融合した2径間連続非対称ブレースドリブアーチ橋というものらしい。


この橋、歩きでも自転車でも通行できるようになってるが、海面からの高さが28メートルあり、歩行者や自転車の利用には不便なことから、渡船は橋開通後も存続されている。

それがこの千歳渡船場。


千歳渡船は岸壁間371メートル間を運航しているとあるので、ちょっとした船旅(?)になりそう。歩行者自転車も渡れるとあるが、この距離と高低差を考えると利用しづらい。令和元年度現在、1日平均約518人が利用しているというのも頷ける。

船に乗ると、ほんと潮風が気持ち良い!
少しでも画像から雰囲気を味わって頂ければ・・・。






下船後振り向くと、歩行者用の通路を見つけた。



こりゃあ、大変だわ!!

本日最後は甚兵衛渡船。尻無川を渡しているが、昔、甚兵衛の小屋という茶店があって、「蛤小屋」と呼ばれ、名物の蜆、蛤を賞味する人が絶えなかったそうだ。周辺の堤は紅葉の名所でもあったとさ。




今日の4つの渡船の中では、一番利用客が多いようだ。大阪市によると、令和元年度現在、1日平均約1,084人の利用客があるとのこと。



結局、渡船場を4カ所廻ったことになる。大阪が水都と呼ばれるのを実感できるウォーキングであった。残り4カ所あるので、機会を見つけて挑戦したい。



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